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ITコーディネータの資格とは?

ITコーディネータ(Information Technology Coordinator)とは経営者の立場に立って経営戦略から情報化戦略、システム開発、運用まで全てのプロセスを支援するプロフェッショナルで、略して「ITC」とも言います。2001年に誕生した比較的新しい資格ですが、近年ではニーズの増加に伴い、ITCとして独立する人も増えてきています。

また、ITコーディネータは民間資格ですが、経済産業省推進資格とされ、企業の戦略的IT投資を推進する国家プロジェクトの一環として推奨されています。

ITコーディネータの資格取得者の平均年齢は46歳で、まさに中高年世代向けの資格と言えます。全取得者の約半数が高度情報処理技術者・中小企業診断士・税理士・公認会計士などの資格を併せ持っているとされ、すでに社外CIOやコンサルタントとして独立、活躍しているというケースも多くあります。

ITコーディネータの資格を取得するには、「ITコーディネータ試験」に合格し、ITコーディネータ協会が実施する「ITコーディネータ資格認定用ケース研修」を受講修了する必要があります。試験の合格と研修の修了の順番はどちらが先でも良いこととなっています。

[ITコーディネータの仕事内容]
ITコーディネータの主な仕事は、経営者の立場に立って経営とITを統合し、 真に経営に役立つITシステムの構築を推進・支援する事ですが、具体的には次のような事を行います。

●ITに関するアドバイス
企業の経営者にパソコンやインターネットの利用についてアドバイスを行います。

●IT導入支援
IT導入のための企画推進、複数の見積もりから最適なシステムを選択、経営の企画立案やサポートなどを行います。

●IT顧問
企業と顧問契約を結び、IT活用の診断や改善、パッケージソフトの選定、インフラ整備方針などについてアドバイスを行います。

●プロセス管理
常勤して経営者から一定の権限委譲を受け、経営戦略策定から情報化企画、資源調達、情報システムの開発、運用などに至るまでの全プロセスを一貫して管理します。

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ITコーディネータの試験について

[受験資格]
特に制限はありませんので、誰でも受験できます。

[試験実施日]
・2月中旬~3月中旬
・8月上旬~9月中旬

[ケース研修]
・3月中旬~5月下旬
・9月上旬~11月中旬

[ITC試験・受験地]
全国のCBTソリューションズ・CBT試験会場

[ケース研修・実施地]
北海道・宮城・埼玉・千葉・東京・神奈川・富山・石川・福井・愛知・京都・大阪・広島・香川

[試験内容]
ITコーディネータ試験は必須問題60問、選択問題40問(合計100問)の多肢選択式(CBT試験)です。
試験内容は次のようになっています。

・IT経営認識プロセスに関すること
・経営戦略に関すること
・IT戦略策定に関すること
・IT資源調達に関すること
・IT導入に関すること
・ITサービス活用に関すること
・プロセス&プロジェクトマネジメントに関すること
・モニタリング&コントロールに関すること
・コミュニケーションに関すること

※試験申込み時に、ITコーディネータ試験の「経営系」か「情報系」かを選択しますが、その選択により試験内容が一部変わります。

[合格率]
50%~70%

●ITコーディネータ専門スキル特別認定制度について
公認会計士、税理士、中小企業診断士、技術士3資格(経営工学、情報工学、総合技術監理部門)、経営品質協議会認定セルフアセッサー、ITストラテジスト、PMP、など1つ以上の資格を保有している方は、ITコーディネータ試験の問題の一部が免除される「ITコーディネータ専門スキル特別認定制度」というものがあります。
詳細は、ITコーディネーター協会のホームページでご確認ください。
 URL https://www.shikaku.itc.or.jp/skill

●ケース研修 とは
ITコーディネータ協会が実施するもので、ITコーディネータ資格を取得するために必要な研修です。
「eラーニング個人学習」を6日間、「集合研修」を6日間行いますが、90%以上の出席率で、なおかつ与えられた課題を全て提出することにより、修了となります。

※ケース研修の内容は、変更になることがあります。
最新情報については、ITコーディネータ協会のホームページでご確認ください。

[問い合わせ先]
ITコーディネータ協会(ITCA)
 URL https://www.itc.or.jp/

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ITコーディネータ・独立への道

ITコーディネーター(ITC)として独立するには、次のような手順を踏みます。

●ITコーディネーター試験に合格する。

●ケース研修を受講する。
※ITコーディネーター試験の合格とケース研修の修了の順番はどちらが先でも良いこととなっています。
また、試験の合格および研修の修了の有効期間は4年間となっています。

●ITコーディネーター資格の認定を受ける。

●事務所を持ち、独立する。

※ITコーディネータとして独立するには、高度情報処理技術者・中小企業診断士・税理士・公認会計士などの資格を併せ持つと有利になります。
また、ITコーディネータ資格の有効期間は4月から翌年3月までとなっており、毎年資格更新手続きが必要です。

[問い合わせ先]
ITコーディネータ協会(ITCA)
 URL https://www.itc.or.jp/

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